算数の予習は必要?復習との違いと成績が伸びる家庭学習の進め方

「算数は予習をした方が良いのでしょうか?」

「塾の前に勉強させるべき?」

「予習すると授業が分かりやすくなると聞いたけれど、本当に効果があるの?」

このような疑問を持つ保護者の方は少なくありません。

実は、算数は全員が予習をすれば成績が上がるわけではありません。

子どもの理解度や学習状況によっては、予習よりも復習を優先した方が大きく成績が伸びる場合もあります。

また、多くの方が勘違いしていますが、本当に効果のある予習とは「まったく新しい内容を勉強すること」ではありません。

実際には、予習とは「これまで学んできた内容を復習すること」の延長線上にあります。

この記事では、

・算数の予習が向いている子

・復習を優先した方が良い子

・本当に効果のある予習のやり方

・「予習=復習の繰り返し」である理由

について具体例を交えながら詳しく解説します。

算数は「予習」より「復習」が重要な教科

算数は積み重ねの教科です。

新しい単元は、必ず以前学習した内容の上に成り立っています。

例えば、

・たし算・ひき算
↓

・かけ算・わり算
↓

・分数
↓

・割合
↓

・比
↓

・速さ
↓

・水量とグラフ

というように、知識がつながっています。

つまり、前の単元が理解できていない状態で予習だけ進めても、新しい内容は理解できません。

まずは自分の子どもがどちらのタイプかを確認しよう

予習が向いている子

次のような子は予習が効果的です。

・学校や塾の授業でほとんど理解できている

・基本問題は自力で解ける

・宿題もほぼ間違えない

・新しい内容にも興味を持てる

・学習習慣が身についている

このタイプは、「授業を理解するため」ではなく、「授業をより深く理解するため」に予習を行います。

復習を優先した方が良い子

一方で次のような子は復習を優先しましょう。

・宿題が一人でできない

・前の単元を忘れている

・計算ミスが多い

・解説を見ないと解けない

・テストで平均点以下になることが多い

この状態で予習を始めても、分からない内容が増えるだけです。

まずは、今習っている内容を自力で解けるようにすることが最優先になります。

実は予習とは「復習の繰り返し」

ここが最も重要なポイントです。

多くの人は「予習=まだ習っていない内容」と思っています。

しかし算数では違います。

予習とは、これまで学んできた内容を使って、新しい内容を理解することなのです。

具体例① 割合の予習

例えば割合を学ぶとします。

割合では、

・わり算

・分数

・小数

・単位量あたり

などを使います。

もし、「分数のわり算」ができなければ、割合は理解できません。

つまり予習とは、割合の問題を読むことではなく、まず「分数」「小数」「わり算」を復習することなのです。

これが本当の予習になります。

具体例② 速さの予習

速さを学習する前には、

次の内容が必要になります。

・距離

・時間

・単位変換

・わり算

・比例

例えば「1時間30分」を「1.5時間」に直せなければ、速さは理解できません。

ですから、速さの予習とは、速さの問題集を解くことではなく、時間の単位変換を復習することです。

効果的な予習の進め方

おすすめは次の順番です。

ステップ1

次に習う単元を確認する

↓

ステップ2

その単元で必要になる知識を書き出す

↓

ステップ3

その内容だけ復習する

↓

ステップ4

例題を1〜2問だけ見る

↓

ステップ5

授業で先生の説明を聞くこの流れなら、授業が非常に理解しやすくなります。

やってはいけない予習

次のような予習はおすすめできません。

解説を写す

理解した気になりますが、実際には解けるようになっていません。

難しい問題まで全部解く

授業の楽しみがなくなり、間違った理解をしてしまうことがあります。

分からないまま進める

予習で最も大切なのは、「分からないところを見つけること」です。

全部理解する必要はありません。

家庭学習でおすすめの予習方法

家庭では15〜20分程度で十分です。

例えば、月曜日に割合を習うなら、日曜日は「分数の計算10分」「小数の計算5分」「割り算5分」だけでも十分効果があります。

授業中に「あ、この計算知っている!」という状態を作ることが目的です。

保護者が意識したいこと

「予習しなさい」ではなく、「次の授業では何を使いそうかな?」と声を掛けてみましょう。

例えば、

・この前習った分数が使えそうだね。

・面積の計算をもう一回やってみようか。

・時間の単位は覚えているかな。

このような声掛けだけでも、子どもは自然と復習を始められます。

まとめ

算数では、「予習をすること」そのものが目的ではありません。

本当に大切なのは、新しい単元で必要になる土台を整えておくことです。

その土台とは、これまで学習してきた内容を確実に使える状態にしておくこと、つまり「復習」です。

予習が向いている子は、授業の理解をさらに深めるために予習を取り入れると効果的です。

一方で、現在の内容に苦手意識がある子や、基本問題でつまずくことが多い子は、予習よりも復習に時間を使った方が着実に力が伸びます。

「予習=まだ習っていないことを先取りすること」ではなく、「これまで学んだことをもう一度使えるようにすること」。

この考え方で家庭学習を進めると、授業の理解度が大きく変わり、算数への苦手意識も少しずつ減っていくでしょう。

よくある質問

Q1. 小学生でも予習は必要ですか?

A1.全員に必要というわけではありません。授業内容を十分理解できている子は予習が効果的ですが、理解が不十分な場合は復習を優先する方が学力向上につながります。

Q2. 予習はどのくらいの時間をかければよいですか?

A2.15〜20分程度で十分です。次に学ぶ単元の前提となる計算や知識を確認するだけでも、授業が理解しやすくなります。

Q3. 予習で問題集を最後まで解く必要はありますか?

A3.必要ありません。例題を少し見たり、前提知識を復習したりする程度で十分です。授業で新しい考え方を学ぶ余地を残しておくことも大切です。

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