デイリーサピックスの使い方|算数が苦手な子は全部やるより「できる問題」を増やそう

SAPIXに通い始めると、毎週たくさんの教材を持ち帰ってきます。

その中でも、家庭学習でどう使えばよいのか迷いやすいのがデイリーサピックスではないでしょうか。

「デイリーサピックスは全部やった方がいい?」

「何回繰り返せばいい?」

「授業では分かっていたようなのに、家では解けない」

「宿題を終わらせるだけで1週間が終わってしまう」

こうした状態になっているご家庭も少なくありません。

私はこれまで、算数・数学専門の家庭教師として200名以上を指導してきました。

SAPIXに通っているお子さんを見ていて特に気をつけたいと感じるのは、教材をたくさんこなすこと自体が目的になってしまうことです。

算数が苦手なお子さんの場合、デイリーサピックスを最初から最後まで何周もすることより、

「授業で習った考え方を、自分一人でもう一度使えるか」

を確認することが大切です。

この記事では、特に算数が苦手、あるいはSAPIXの授業についていくのが大変になってきたお子さんを想定して、デイリーサピックスの使い方を解説します。

デイリーサピックスは何のために使う?

デイリーサピックスを家庭で使うとき、まず考えておきたいのが、

「何のためにこの問題を解くのか」

ということです。

授業で習ったことを「自分で解ける」に変える

授業中は、先生の説明を聞きながら問題を解きます。

そのため、

「分かった」

「解けた」

という感覚を持って帰ってくることがあります。

ところが翌日、一人でもう一度解かせてみると、

「どうやるんだっけ?」

となることがあります。

これは珍しいことではありません。

先生の説明を聞けば理解できることと、問題を見て自分で解き方を判断できることは違うからです。

そのため家庭学習では、

授業で一度扱った内容を、何も見ない状態でもう一度アウトプットする

ことが重要になります。

「答えを覚える」のではなく考え方を再現する

同じ問題を繰り返していると、答えや式を覚えてしまうことがあります。

たとえば、

「この問題は前にやったから、ここを3で割ればいい」

という状態です。

これでは、数字や問題文が少し変わっただけで解けなくなることがあります。

大切なのは、

なぜその式になるのかを説明できる状態にすること

です。

「割合だからこの式」

「速さだからこの公式」

と覚えるだけではなく、

「何を1と考えるのか」

「何と何を比べているのか」

「求めたいものは何なのか」

まで確認します。

デイリーサピックスの基本的な使い方

では、家庭ではどのように進めればよいのでしょうか。

私は、次のように分けて考えることをおすすめします。

①まずは何も見ずに問題を解く

最初から解説や授業ノートを見ながら進めないようにします。

まず問題だけを見て、

自分の力でどこまでできるか

を確認します。

ここで重要なのは、正解したかどうかだけではありません。

途中の考え方も確認します。

たまたま答えが合った問題と、自信を持って考え方まで説明できる問題は分けて考えます。

②間違えたら「どこで分からなくなったか」を確認する

間違えた問題をすぐに解き直すだけではなく、

なぜ間違えたのか

を確認します。

たとえば、

・計算を間違えた
・問題文の条件を読み落とした
・図を正しく書けなかった
・使う考え方が分からなかった
・以前習った割合や比が分かっていなかった

など、原因はそれぞれ違います。

原因が違えば、やるべき勉強も変わります。

計算ミスなら計算を見直せばよいですが、割合そのものが分かっていないのであれば、その問題だけを何回繰り返しても改善しないことがあります。

③解説を確認したら、いったん閉じる

解説を読んで、

「分かった」

となったところで終わらせないことも大切です。

解説を閉じて、もう一度自分で解きます。

説明を聞いた後に何も見ずに解き直し、正しい考え方を自分で再現できるかを確認します。

④同じ問題だけでなく類題でも確認する

一度できるようになった問題は、少し時間を空けてもう一度確認します。

できれば、同じ考え方を使う類題にも取り組みます。

ここで類題も解ければ、

「この問題を覚えた」

のではなく、

「この考え方を使えるようになった」

可能性が高くなります。

デイリーサピックスは全部やるべき?

ここは、算数が苦手なお子さんほど重要です。

結論からいうと、

「全部終わらせること」を最優先にする必要はありません。

算数が苦手な子ほど「全部やる」が負担になる

SAPIXでは毎週新しい内容が進んでいきます。

そのため、

「今週の教材を全部終わらせなければ」

と考えていると、家庭学習が教材を消化する作業になってしまうことがあります。

月曜日に大量に解く。

火曜日も続きを解く。

間違えた問題の答えを確認する。

そして次の授業が来る。

これを繰り返していると、問題数はこなしているのに、

「自分一人で解ける問題」があまり増えていない

ということがあります。

難しい問題より基本問題を優先する

特に算数の成績が伸び悩んでいる場合は、

今の段階で確実に取るべき問題を落とさないこと

を優先します。

難しい問題を1問理解することに30分かけるよりも、

基本的な問題を数問、自分の力で確実に解ける状態にした方がよい場合があります。

「どこまでやるか」は、教材のページ数ではなく、今のお子さんの理解度を基準に決めます。

デイリーサピックスは何周すればいい?

「何周すればいいですか?」

という質問もよくあります。

私は、回数だけを決めることはおすすめしていません。

2周・3周すること自体を目標にしない

たとえば、

「デイリーサピックスを3周する」

と決めたとします。

1回目は解説を見ながら解いた。

2回目は答えを少し覚えていた。

3回目はほぼ暗記していた。

これでは、3周しても別の問題では使えない可能性があります。

反対に、一度で正しい考え方を説明でき、数日後の類題も自力で解けるのであれば、同じ問題を何度も繰り返す必要はないでしょう。

大切なのは、

「何回解いたか」ではなく「何も見ずに解けるようになったか」

です。

間違えた問題を中心に繰り返す

全部の問題を同じ回数繰り返す必要もありません。

一度でできた問題。

少し迷った問題。

説明を聞けばできた問題。

全く分からなかった問題。

これらを分けます。

そして、家庭学習ではできなかった問題を中心に確認する方が効率的です。

ただし、何度やってもできない問題は、その問題だけを繰り返すのではなく、前の単元まで戻ることも考えます。

1週間でデイリーサピックスをどう回す?

SAPIXの家庭学習では、1週間の中で復習を回すことが重要です。

一例として、次のように考えられます。

授業当日〜翌日|まず授業内容を確認する

授業からあまり時間を空けず、

「今日、何を習った?」

「どうやって解いた?」

と確認します。

そして、授業で扱った内容に近い問題を解いてみます。

この段階では、

授業内容を自分で再現できるか

を見ることが目的です。

数日後|できなかった問題をもう一度解く

最初の復習で間違えた問題を、数日後にもう一度解きます。

ここでは、できるだけ前の解答を見せません。

問題だけを見て、

「何を使えばよかった?」

「最初に何を求める?」

と考えてもらいます。

ここで解ければ、少しずつ定着していると判断できます。

次の授業前|もう一度テスト形式で確認する

最後に、間違えた問題や重要な問題から何問か選び、

小テストのように何も見ずに解く

時間を作ります。

私の家庭教師指導でも、以前一緒に解いた問題や宿題に出した問題を、次回の授業で再び出すことがあります。

宿題として一度正解していても、数日後に何も見ずに解けるとは限らないからです。

デイリーサピックスをやっているのに成績が上がらない原因

「毎週ちゃんとやっているのに、マンスリーテストでは取れない」

という場合があります。

この場合、勉強量を増やす前に学習方法を確認します。

解説を見れば分かる状態で終わっている

よくあるのが、

問題を解く
↓
間違える
↓
解説を見る
↓
「なるほど」と思う
↓
次の問題へ進む

という流れです。

これでは、インプットで終わっています。

その後、

解説を閉じて、自分で最初から解き直す

ところまで行います。

同じ問題ではできるが類題ではできない

これは「手順」を覚えている可能性があります。

数字や図、聞かれ方が変わった問題を使って、

「同じ考え方を自分で選べるか」

を確認します。

本当の原因が前の単元にある

SAPIXの今週の単元だけを復習しても改善しないことがあります。

たとえば比の問題でつまずいていても、実際には割合が十分に理解できていない。

速さの問題でつまずいていても、単位換算や割合に問題がある。

このようなケースです。

その場合、

デイリーサピックスを何周するかではなく、どこまで戻るか

を考える必要があります。

算数が苦手な子のデイリーサピックスの使い方

算数が得意なお子さんと苦手なお子さんでは、同じ教材でも使い方を変えた方がよいことがあります。

「できない問題」より「できる問題」を増やす

難しい問題ばかりに時間を使うと、

「今日もできなかった」

という学習になってしまいます。

そこで私は、

まず自分で解ける問題を増やす

ことを重視しています。

基本問題を確実にする。

その問題の類題を解く。

数日後にもう一度確認する。

これを繰り返します。

できる問題が増えてから、少しずつ次のレベルへ進みます。

4年生以前の内容まで戻ってもよい

5年生だから5年生の教材だけを使わなければならない、ということはありません。

たとえば5年生の問題がうまく解けない原因が4年生の内容にあるなら、4年生まで戻ります。

中学受験ではカリキュラムがどんどん進むため、

「今さら戻っている時間はない」

と思うかもしれません。

しかし、土台が不十分な状態で難しい問題を増やしても、かえって時間がかかることがあります。

保護者はデイリーサピックスをどこまで管理する?

保護者の方がすべての問題を教える必要はありません。

むしろ、

何ができていて、何ができていないかを整理する

役割を意識するとよいでしょう。

答えを教えるより「どこで止まったか」を見る

お子さんが問題を解けないと、

「これはこうやるの」

と教えたくなることがあります。

しかし、その前に、

「問題文は理解できた?」

「図は書ける?」

「何を求める問題?」

「似た問題をやったことはある?」

と確認してみます。

どこで止まっているかによって、必要なサポートが変わります。

毎週の教材を完璧に管理しようとしない

教材管理そのものが保護者の負担になってしまうこともあります。

細かく管理することより、

今週できなかった問題が、翌週にはできるようになっているか

を見る方が大切です。

教材を終えたかではなく、学習した内容が残っているかを確認します。

デイリーサピックスが終わらないときはどうする?

「毎週、宿題が終わらない」

という場合、単純に勉強時間を増やす前に原因を確認します。

1問に時間がかかりすぎていないか

分からない問題を20分、30分と考え続けていると、家庭学習が回らなくなります。

一定時間考えても方針が立たなければ、一度解説や授業内容を確認します。

ただし、その後は必ず何も見ずに解き直します。

今の学力に対して問題が難しすぎないか

毎週大量の問題が残る場合、

今取り組んでいる問題のレベルがお子さんに合っているか

も確認します。

基本問題でもかなり時間がかかるのであれば、今週の教材だけの問題ではないかもしれません。

前の単元や前学年の内容を確認すると、

「ここから分からなくなっていた」

という場所が見つかることがあります。

デイリーサピックスをマンスリーテストにつなげるには?

毎週の復習を、その週だけで終わらせないことがポイントです。

一度できた問題も時間を空けて確認する

授業直後はできていても、2週間後には忘れていることがあります。

そこで、

以前間違えた問題を時間を空けて再度解く

機会を作ります。

このときも、答えや解説は見せずに取り組みます。

テスト前に全部やり直そうとしない

マンスリーテスト直前になって、範囲のデイリーサピックスを最初から全部解き直そうとすると、かなりの量になります。

日頃から、

・一人でできた
・少し迷った
・解説を見てできた
・まだできない

というように整理しておくと、テスト前には苦手な問題を中心に確認できます。

デイリーサピックスを使っても算数が伸びないときに確認したいこと

デイリーサピックスは、SAPIXの授業内容を復習するうえで重要な教材です。

しかし、

良い教材を使っていることと、その教材を使いこなせていることは同じではありません。

何度も解いているのにできない。

翌週になると忘れている。

少し問題が変わると分からない。

マンスリーテストになると点数が取れない。

こうした状態が続いているのであれば、問題数を増やす前に、

「どこから分からなくなっているのか」

を確認してみてください。

今週の単元だけが原因とは限らない

算数は、それまでに習った内容を使いながら新しい単元へ進みます。

そのため、今週習った問題ができない原因が、数か月前、場合によっては前学年の内容にあることもあります。

現在の教材だけを何度も繰り返すより、

自分で解けるところまで戻って学習し直した方が、結果的に早く進めることがあります。

まとめ|デイリーサピックスは「何周したか」より「自分で解けるか」

デイリーサピックスの使い方で大切なのは、

教材を全部終わらせることではなく、授業で習った内容を自分の力で使えるようにすることです。

まず何も見ずに解く。

間違えた原因を確認する。

解説を確認したら閉じて、もう一度解く。

数日後に再度確認する。

そして類題でも同じ考え方を使えるか確かめる。

この流れを作ります。

算数が苦手なお子さんの場合は、難しい問題まで無理に進めるより、まず基本問題を確実に自分で解けるようにすることが大切です。

それでも、

「毎週デイリーサピックスをやっているのに成績が上がらない」

「どの問題までやらせればいいのか分からない」

「前の単元に戻った方がよい気がするけれど、どこまで戻ればいいのか判断できない」

という場合は、今週の教材だけを見るのではなく、現在の算数のつまずきがどこから始まっているのかを一度整理してみるとよいでしょう。

私は算数・数学専門の家庭教師として、今取り組んでいる教材や模試などを確認しながら、

「今できていること」と「どこまで戻る必要があるか」

を整理したうえで、家庭学習の進め方まで含めて指導しています。

SAPIXの教材をこなしているのに算数が伸びない、家庭学習をどう組み立てればよいか分からないという場合は、体験授業・ご相談で現在の学習状況から確認できます。

この構成では、競合に多い**「教材紹介」だけに寄せず、「算数が苦手なSAPIX生がどう使うか」へ検索意図を絞った**のがポイントです。特に「全部やるべき?」「何周?」「終わらない」「マンスリーにつながらない」「保護者はどう管理する?」をH2/H3で拾っているので、現在のサイトの「算数苦手専門」というポジショニングともつながります。

次の工程では、この原稿をSEO記事としてさらに強くするため、共起語・再検索キーワードを加味したFAQ、内部リンク候補、メタディスクリプション、URLスラッグまで整えるのがよいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です