算数の問題の中でも、「○から○までに、○の倍数はいくつあるか」という問題は、とても基本ですが、意外とミスが多い単元です。
今回は、次の問題を例にして「なぜその考え方になるのか」「どこで間違えやすいのか」を、ていねいに解説します。
問題
100から300までの整数のうち、3の倍数は何個ありますか。
まず最初に確認したいポイント
この手の問題で、最初に必ず確認すべきことは次の2点です。
- 「100から300まで」は 両端(100と300)を含むか
- 「3の倍数」とは 3で割り切れる数
今回は特に指定がないので「100も300も含めて考える」と判断します。
手順①:最初と最後の「3の倍数」を見つける
① 100以上で最初の3の倍数は?
100 ÷ 3 = 33 あまり 1
→ 次の倍数は 102
100以上で最初の3の倍数は「102」
② 300以下で最後の3の倍数は?
300 ÷ 3 = 100
→ ぴったり割れる!
300は3の倍数
手順②:並び方に注目する(ここが超重要)
3の倍数は「102, 105, 108, 111, … , 300」というように、3ずつ増える規則正しい並びになっています。
この「一定の間隔で並んでいる」ことに気づけるかが、この問題のカギです。
手順③:個数の求め方
考え方
- 最初の数:102
- 最後の数:300
- 増え方:3ずつ
個数は次の式で求められます。
計算
(300−102)÷3+1 198÷3+1 66+1=67
答え
100から300までの整数のうち、3の倍数は67個あります。
よくある間違いポイント
この問題で特に多いミスをまとめておきます。
❌ ミス①:「+1」を忘れる
- 並びの最初の数そのものを数に入れ忘れるケース
- 個数を1つ少なくしてしまう
「最初も1個として数える」ことを忘れない!
❌ ミス②:100や300をそのまま使ってしまう
- 100や300が3の倍数かどうかを確認せずに使う
- 「最初の倍数」「最後の倍数」を飛ばす
必ず「最初に条件を満たす数」を探す!
親御さん・指導者の方へ(声かけ例)
- 「いちばん最初の3の倍数はどれかな?」
- 「最後までちゃんと3で割り切れる?」
- 「いくつずつ増えてる並びかな?」
このように、順番で考えさせる声かけがとても効果的です。
まとめ
- 倍数の個数問題は
① 最初の倍数 → ② 最後の倍数 → ③ 並び方 → ④ 個数
の順で考える - 「+1」を忘れない
- 規則正しい並びを意識する
この考え方が身につけば、3の倍数だけでなく、4の倍数・5の倍数・6の倍数…すべて応用可能です。
基本問題ほど、考え方を型として定着させることが大切ですね。
