【中学受験算数】「場合の数」を得意にするために必要な5つの力

中学受験算数の中でも、多くの子が苦手にする単元があります。

それが 「場合の数」 です。

塾のテストや模試でも、

・問題の意味が分からない
・途中で数え漏れが起きる
・答えが合わない
・そもそもどう解けばよいか分からない

という状態になる子がとても多い単元です。

しかし実は、「場合の数」は才能ではなく、正しい考え方と練習方法で必ず伸びる単元です。

この記事では、算数専門家庭教師として多くの受験生を見てきた経験から、「場合の数を得意にするために必要なこと」を具体的に解説します。

場合の数が苦手になる本当の理由

まず最初に理解しておきたいことがあります。

場合の数が苦手な子の多くは、

算数が苦手だからではありません。

本当の原因は次の3つです。

・整理して考える習慣がない
・図や表を書かない
・数え方のルールを理解していない

つまり、「計算力」ではなく「思考整理力」の問題なのです。

場合の数を得意にするために必要な5つの力

では、どうすれば場合の数ができるようになるのでしょうか。

ポイントは次の5つです。

① 書き出して整理する力

場合の数の基本は、書き出すことです。

特に小学生の場合、いきなり公式を使うよりも、まずは 実際に書いて整理する ことがとても重要です。

例えば、「A・B・Cの3人を並べる」という問題。

多くの子は頭の中で考えようとしますが、それではミスが起きます。

正しくは

A B C
A C B
B A C
B C A
C A B
C B A

このように 書いて整理すること が基本です。

この習慣がないと、「数え漏れ」「重複」が必ず起きます。

② 樹形図を使う力

場合の数の超重要ツールが樹形図(じゅけいず)です。

例えば「3人の並び方」を樹形図で表すと

A
├B
│└C
└C
└B

B
├A
│└C
└C
└A

C
├A
│└B
└B
└A

このように 枝分かれで整理する方法です。

樹形図は、「重複防止」「数え漏れ防止」に非常に効果があります。

場合の数が得意な子は、ほぼ必ず樹形図を使っています。

③「順番が関係あるか」を判断する力

場合の数で重要なのが、順番が関係あるかどうかです。

例えば、「A・B・Cの並び」と「A・B・Cの3人を選ぶ」では意味が違います。

並び → 順番あり
選ぶ → 順番なし

ここを間違えると答えが変わります。

この違いを理解することが重要です。

④ パターンを見抜く力

場合の数は、実はパターン問題が多い単元です。

例えば、

・並べ方
・組み合わせ
・数字の作り方
・色の塗り方
・道順
・カード問題

など、ある程度パターンがあります。

このため、基礎問題を繰り返すことが非常に重要です。

場合の数が伸びない勉強法

多くの子がやってしまう失敗があります。

それは、解説を覚える勉強です。

場合の数は「考え方の問題」なので、解説を覚えても次の問題で使えません。

正しい勉強法は

①自分で考える
②書き出す
③整理する
④パターンを理解する

この順番です。

場合の数を得意にする勉強ステップ

おすすめの勉強順は次の通りです。

STEP1:書き出す問題

全部書く練習

STEP2:樹形図

整理して数える

STEP3:パターン理解

典型問題

家庭でできる場合の数トレーニング

家庭でも簡単に練習できます。

例えば、

・トランプ
・サイコロ
・席替え
・服の組み合わせ

など、日常の中にも場合の数があります。

こうしたものを使うと、楽しく理解できます。

よくある質問

Q1. 場合の数はセンスですか?

A1. 違います。整理の仕方を学べば必ず伸びます。

Q2. 樹形図はいつまで使いますか?

A2. 慣れるまでは使ってください。むしろ上位校の受験生ほど使います。

Q3. 何年生から対策すべきですか?

A3. 理想は 小4後半〜小5 です。小6になると問題が一気に難しくなります。

まとめ

最後に重要なことをまとめます。

場合の数を得意にするポイントは

・書き出す
・図を書く
・樹形図を使う
・順番を理解する
・パターンを覚える

です。

そして何より大切なのは、頭で考えすぎないこと。

算数が得意な子ほど、必ず紙に整理しています。

場合の数が苦手な子は、まず 「書く習慣」 を身につけるところから始めてみてください。

それだけで、理解度は大きく変わります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です