「うちの子は見直しをしないんです」
保護者面談をしていると、このようなお悩みをよく耳にします。
実際、多くの子どもたちは問題を解き終わると安心してしまい、そのまま答案を提出してしまいます。
しかし、テストで思うような点数が取れない子ほど、実は見直しによって防げるミスをたくさんしています。
特に算数や数学では、解き方を理解していても、計算ミスや写し間違いだけで10点、20点失ってしまうことも珍しくありません。
今回は、テストの見直しがなぜ重要なのか、そして本当に効果のある見直しの方法について解説します。
見直しで防げるミスは?
計算ミス
算数や数学で最も多いのが計算ミスです。
例えば、
・7×8=54としてしまった
・マイナス符号を書き忘れた
・繰り上がりを間違えた
などです。
これらは解き方が分かっていないわけではありません。
もし見直しで計算をもう一度確認していれば、防げた可能性が高いミスです。
問題文の読み違い
次によくあるのが問題文の読み違いです。
例えば、
・「あてはまらないもの」を選ぶ問題なのに「あてはまるもの」を選んでしまった
・単位を書き忘れた
・求めるものを勘違いした
というケースです。
問題が難しかったのではなく、問題文を正しく読めていなかっただけということも少なくありません。
写し間違い
意外と多いのが数字の写し間違いです。
例えば、
・36を63と書いた
・8を3と見間違えた
・問題文の数字を書き写す際に間違えた
このようなミスは、どれだけ勉強していても起こります。
だからこそ、最後の確認が大切なのです。
「見直し=もう一度解くこと」ではない
多くの子がやっている間違った見直し
「見直しをしなさい」と言われると、多くの子どもは答案を眺めるだけです。
しかし、眺めるだけでは間違いは見つかりません。
自分では正しいと思って書いた答えなので、同じ見方をしていても間違いに気付きにくいのです。
本当に効果のある見直し
見直しとは、
「別の視点から解答を検証する作業」
です。
例えば、
・計算をもう一度やり直す
・問題文を最初から読み直す
・単位を確認する
・答えが現実的か考える
などです。
ただ眺めるのではなく、確認するポイントを決めて見直すことが重要です。
そもそも見直しを前提に解いてはいけない
一問ごとに確認する習慣が大切
私は生徒によく、「見直しで直そうと思わないこと」を伝えています。
なぜなら、見直しは万能ではないからです。
本番では時間が足りないこともありますし、見直しても気付かないこともあります。
そのため、
・計算したら確認
・式を書いたら確認
・答えを書いたら確認
というように、一問ごとに確認しながら進める方が効果的です。
見直しは最後の保険
テスト中は、
・問題を解く
・その場で確認する
・最後に全体を見直す
という流れが理想です。
最後の見直しは、「初めて確認する時間」ではなく、「確認漏れがないかを調べる時間」と考えましょう。
成績が良い子ほど見直しの仕方が上手
上位層は確認ポイントを持っている
成績が良い子は、ただ漫然と見直しているわけではありません。
例えば、
・計算問題は再計算する
・文章題は求めるものを確認する
・図形問題は単位を確認する
など、見る場所が決まっています。
つまり、見直しが「作業」になっているのです。
見直しにも練習が必要
実は見直しは才能ではありません。
練習で身につく技術です。
家庭学習でも、「どこを確認した?」「どうやって確かめた?」と声を掛けることで、見直しの習慣は少しずつ身についていきます。
家庭でできる見直しトレーニング
丸付け前に30秒確認する
まずは簡単なところから始めましょう。
問題を解き終えたら、「丸付けをする前に30秒だけ見直そう」というルールを作ります。
短時間でも習慣化することが大切です。
わざとミス探しをする
保護者が簡単な計算問題を作り、わざとミスを入れておきます。
そして、「どこが間違っているかな?」と探してもらいます。
これは見直し力を育てる良い練習になります。
間違いの種類を記録する
テストや問題集で間違えたときに、
・計算ミス
・問題文の読み違い
・写し間違い
・単位忘れ
などに分類してみましょう。
自分のミスの傾向が分かると、見直しの精度も上がります。
まとめ
テストの見直しは、単なる確認作業ではありません。
成績を上げるための大切な技術です。
特に算数や数学では、理解不足ではなくケアレスミスによって点数を失っている子がたくさんいます。
そのため、
・計算を確認する
・問題文を読み直す
・単位を確認する
・一問ごとに確認する
という習慣を身につけることが大切です。
そして何より、「見直しで直せばいい」ではなく、「最初から丁寧に解く」ことを意識すること。
この考え方が身につくと、テストの点数は大きく変わってきます。
ぜひ今日から、ご家庭でも見直しの習慣づくりに取り組んでみてください。
