「家で勉強しているときはできるのに、テストになると全然解けない」
このような悩みを持つご家庭は非常に多いです。
実は、この状態は「理解していない」のではなく、「自力で解く練習が足りていない」ことが原因である場合が少なくありません。
今回は、「家ではヒントを出せばできるけれど、テストではできない」状態から抜け出すための具体的な対策を解説します。
なぜ家ではできるのにテストではできないのか
家庭学習では、親や先生が自然とヒントを出しています。
例えば、
・「図を書いてみようか」
・「前にも似た問題をやったよね」
・「割合の問題じゃない?」
・「まず何を求めるんだっけ?」
このような一言だけでも、子どもにとっては大きな助けになります。
しかしテスト本番では誰も助けてくれません。
つまり、「問題を見て、どの解き方を使うかを自分で判断する力」が必要になるのです。
テストで必要なのは「解き方を思い出す力」
多くの子は、
・解説を見れば分かる
・ヒントを聞けば分かる
・答えを見れば納得できる
という状態です。
しかしテストでは、
・問題を読む
・分野を判断する
・解法を選ぶ
・計算する
・答えを書く
という流れをすべて一人で行わなければなりません。
つまり、「分かる」と「解ける」は別物なのです。
対策① ヒントを出す前に十分考えさせる
子どもが少し止まっただけでヒントを出してしまうご家庭は多いです。
しかし、それでは「自力で考える時間」が育ちません。
おすすめは、
・まず3分~5分待つ
・図を書かせる
・問題文に線を引かせる
ことです。
すぐに答えへ導くのではなく、「どう考えればよいか」を自分で探す時間を作りましょう。
対策② 「何の分野か」を答えさせる
テストでできない子は、問題を見た瞬間に解き方が浮かびません。
そこで有効なのが、「これは何の問題?」と聞くことです。
例えば、「平均」「場合の数」「比」などを答えさせます。
この練習によって、「問題を見る→分野を判断する」という力が育ちます。
実は偏差値50前後の子が伸び悩む原因の多くは、ここにあります。
対策③ 解説を隠して解き直す
最も重要な対策です。
多くの子は、「解説を読む」「分かった気になる」で終わっています。
しかし本当に理解できたかどうかは、解説を閉じた状態で解けるかによって決まります。
おすすめの流れは、
「解説を読む」→「すぐ解き直す」→「翌日もう一度解く」→「数日後に再度解く」です。
これによって知識が定着します。
対策④ 家庭でもテスト形式の練習をする
普段から
・教科書を見ながら解く
・途中で質問する
・分からなければすぐ聞く
という環境では、本番とのギャップが大きくなります。
週に1~2回は、
・時間を計る
・質問禁止
・教材を閉じる
という「ミニテスト」を行いましょう。
本番に近い環境を作ることで、実力との差が見えてきます。
対策⑤ 「どこで止まったか」を確認する
テストで間違えたときは、
単に答えを見るのではなく、
・問題の意味が分からなかった
・分野が分からなかった
・式が立たなかった
・計算ミスだった
のどこで止まったかを確認します。
ただ「分からなかった」で終わらせないことが大切です。
親御さんが注意したいこと
親御さんは、どうしても正解まで導きたくなります。
しかし、
・ヒントを出す
・誘導する
・解き方を教える
ばかりになると、
子どもは「誰かが助けてくれる前提」で学習してしまいます。
家庭学習の最終目標は、「一人で解けるようになること」です。
そのためには、少し失敗させる勇気も必要です。
まとめ
「家ではできるのにテストではできない」という状態は、多くの場合、自力で解く練習不足によって起こります。
改善するためには、
・ヒントを出しすぎない
・分野を判断する練習をする
・解説を隠して解き直す
・テスト形式の演習を増やす
・どこで止まったかを分析する
ことが大切です。
特に算数・数学では、「解説を見れば分かる」ではなく、「何も見ずに再現できる」状態を目指しましょう。
その積み重ねが、テスト本番で安定して得点できる力につながります。
