【中学受験】偏差値50は難しい?「簡単だから大丈夫」と考えてはいけない理由

中学受験をしていると、「偏差値50くらいなら、それほど難しくないのでは?」「偏差値60以上が難関校で、50なら普通では?」と考えてしまう方も少なくありません。

しかし実際には、中学受験における偏差値50は決して簡単な数字ではありません。

むしろ、多くの受験生が到達できずに苦労するラインでもあります。

今回は、中学受験において「偏差値50がなぜ難しく、侮れないのか」について解説します。

偏差値50は「受験生全体の真ん中」ではない

まず知っておいていただきたいのは、中学受験の偏差値は一般的な学力テストの偏差値とは意味合いが異なることです。

中学受験の模試を受ける子どもたちは、

・受験を考えている家庭

・塾に通っている子ども

・学習意欲の高い家庭の子ども

が中心です。

つまり、全国の小学生全員を対象にした集団ではありません。

受験をしない子どもたちを含めれば、偏差値50の位置づけはさらに高くなります。

中学受験の偏差値50は、「受験生の中でちょうど真ん中」という意味であり、「普通の小学生の真ん中」ではないのです。

偏差値50を取るには基礎だけでは足りない

保護者の方の中には、「基礎ができれば偏差値50くらいは取れるのでは?」と思われる方もいらっしゃいます。

しかし実際はそう単純ではありません。

中学受験の算数では、「計算」「基本的な文章題」だけでなく、「規則性」「場合の数」「図形」などの単元が複雑に組み合わされて出題されます。

偏差値50前後を取るためには、「習った解き方を知っている」だけではなく、「どの考え方を使えば良いか判断できること」が必要になります。

つまり、基礎知識だけでなく応用力も求められるのです。

偏差値50の壁は意外と厚い

実際に指導していると、偏差値40台前半から後半までは比較的伸びやすいケースがあります。

しかし、「偏差値45」あたりから急に伸び悩む子も少なくありません。

なぜなら、このあたりから「解き方を覚える学習」だけでは通用しなくなるからです。

問題を見て、「何の単元なのか」「どの情報が重要なのか」を自分で判断する力が求められます。

偏差値50という数字は、その力が身についているかどうかの一つの目安とも言えるでしょう。

偏差値50の学校でも入試問題は簡単ではない

偏差値50前後の学校の過去問を見て驚かれる保護者の方は多くいます。

「こんな問題を小学生が解くの?」という感想を持たれることも珍しくありません。

実際には、「条件整理が必要」「複数の知識を組み合わせる」といった問題が数多く出題されます。

学校側も、「基本的な知識を覚えているか」だけではなく、「学んだ知識を使いこなせるか」を見ています。

そのため偏差値50前後の学校であっても、十分な受験対策が必要になるのです。

偏差値50を超えるために必要な学習

では、偏差値50を目指すには何が必要なのでしょうか。

私は次の3つを特に重視しています。

何も見ないで解く

解説を読んで理解したつもりになる子は非常に多くいます。

しかし、本当に理解したかどうかは、「何も見ずに再現できるか」で判断できます。

例題を見た後は必ず閉じて、自力で解き直しましょう。

問題を見て分野を判断する

偏差値50付近からは、「この問題は何算なのか」を判断する力が重要になります。

例えば、「比と速さの融合問題なのか」「場合の数の問題のうち、選び方なのか並べ方なのか」を瞬時に見抜く練習です。

節末問題や総合問題を利用すると効果的です。

テスト形式で練習する

家では解けるのにテストになると点が取れない子も多くいます。

その場合、「丸付け前に見直しをする」という本番形式の演習が必要です。

偏差値50前後の子ほど、この練習によって大きく成績が伸びることがあります。

まとめ

中学受験において偏差値50は、決して簡単な数字ではありません。

受験生の中で平均的な位置に見えても、実際には多くの学習量と理解力が求められるラインです。

また、偏差値50前後の学校であっても入試問題は十分に難しく、しっかりとした対策が必要です。

だからこそ、「まだ偏差値50だから大丈夫」ではなく、「偏差値50に到達すること自体が立派な成果」という認識を持つことが大切です。

焦らず、一歩ずつ正しい学び方を積み重ねていきましょう。

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