「うちの子、算数が苦手なんです。」
保護者面談で最もよく聞く相談の一つです。
しかし、詳しく話を聞いてみると、
・計算ミスが多い
・文章題が解けない
・図形になると手が止まる
・塾の授業についていけない
など、苦手の原因は子どもによって大きく異なります。
そして多くの保護者が悩むのが、「どこまで戻って復習すれば良いのか分からない」という問題です。
小学6年生だからといって、小学6年生の内容だけを勉強していても成績は上がりません。
算数は積み上げ型の教科です。
理解できない単元の原因が、実は2学年も3学年も前にあることは珍しくありません。
今回は、算数が苦手なお子さんが「どこまでさかのぼればよいのか」を見つける方法について解説します。
算数は積み木のような教科
算数は積み木によく例えられます。
下の積み木がぐらぐらしている状態で上に積もうとしても、すぐに崩れてしまいます。
例えば割合が苦手な子の場合、
・割合が分からない
↓
・分数が分からない
↓
・わり算が分からない
というケースがあります。
割合だけを何時間勉強しても、実は「わり算」が理解できていなければ解決しません。
まずは今できない単元だけを見るのではなく、その単元の土台になっている内容を探すことが重要です。
復習する学年を見つける方法①「今の単元の前提を調べる」
まずおすすめなのは、「その単元を理解するために必要な知識は何か」
を確認することです。
例えば、以下のような前提があります。
割合が苦手
必要な前提
・わり算
・分数
・小数
・単位量あたりの考え方
速さが苦手
必要な前提
・わり算
・単位換算
・比例の考え方
比が苦手
必要な前提
・約分
・倍数・約数
・分数
このように、「できない単元」ではなく「その前提となる単元」を確認していきます。
復習する学年を見つける方法② 計算力を確認する
実際に指導していると、文章題が苦手だと思われている子の多くが、実は計算でつまずいています。
文章題は、「文章を読む」「式を立てる」「計算する」という複数の作業があります。
そのため、まずは計算問題だけを集中的に解いてみることをおすすめします。
復習する学年を見つける方法③ テストで最初に間違える場所を見る
おすすめなのが、過去のテストを見返す方法です。
問題を順番に見て、最初に間違えた問題を探します。
例えば、大問1の計算問題から間違えているなら、かなり前の学年から復習が必要かもしれません。
逆に、計算はできるけれど応用問題だけできないなら、基礎ではなく解法パターンの学習が必要です。
「最後の問題が解けない」と「最初の問題から解けない」では対策が全く異なります。
学年ではなく単元で戻るのがおすすめ
保護者の方は、「小学4年生まで戻るべきでしょうか?」と質問されることがあります。
しかし実際には、学年で戻る必要はありません。
例えば小学6年生でも、「小数は得意」「分数は苦手」ということがあります。
この場合、小学4年生全体をやり直す必要はなく、分数だけ集中的に復習すればよいのです。
効率よく成績を上げるためには、学年単位ではなく単元単位で復習することが大切です。
算数が苦手な子によくある復習の失敗
とにかく前に進む
塾の授業についていこうとして、分からないまま次の単元へ進んでしまうケースです。
これは最も危険です。
分からない内容は時間がたっても自然には理解できません。
解説を読んで終わる
「分かった気になる」だけで終わってしまいます。
本当に理解したかどうかは、解説を隠して自力で解けるかで判断しましょう。
難しい問題ばかり解く
基礎が抜けている状態では逆効果です。
まずは確実に解ける問題を増やすことが重要です。
どこまで戻るべきか迷ったら
多くの場合、問題ができない原因はもっと前にあります。
算数が苦手な子ほど、「今できない単元」ではなく、「その単元を理解するための前提知識」を探してあげることが大切です。
まとめ
算数が苦手な子の復習では、
・学年ではなく単元で考える
・今の単元の前提を探す
・計算力を確認する
・テストの最初のミスを確認する
・分からないまま先に進まない
ことが重要です。
算数は積み上げ型の教科です。
だからこそ、正しい場所までさかのぼることができれば、驚くほど成績が伸びることがあります。
「どこから復習すれば良いか分からない」という場合は、まず今のつまずきの原因を探すことから始めてみてください。
よくある質問
Q1. 小学6年生でも小学3年生まで戻ることはありますか?
A1.あります。特にわり算や分数が理解できていない場合は、小学3〜4年生内容まで戻ることも珍しくありません。
Q2. どの単元から復習するべきですか?
A2.まずは計算力の確認がおすすめです。計算が不安定な状態では応用問題の練習効率が大きく下がります。
Q3. 塾の授業と復習を両立できますか?
A3.できます。ただし新しい内容を追いかけるだけでは改善しません。復習時間を優先的に確保することが重要です。
無料相談受付中
お子さまの算数の成績が伸びない原因は、現在学習している単元ではなく、その前の学年にあるかもしれません。
算数・数学専門家庭教師マスコンサルティングでは、お子さまのつまずきポイントを分析し、「どこまでさかのぼるべきか」を明確にした学習プランをご提案しています。
「何年生からやり直せばいいの?」
「塾についていけなくなってきた」
そんなお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
