「4年生まではできていたのに、5年生になって急に算数が難しくなった…」
「宿題を見ても何を考えればいいのかわからない」
このような悩みを持つ保護者の方はとても多くいらっしゃいます。
実際、小学5年生は小学校6年間の中でも最も算数の難易度が上がる学年と言われています。
割合・速さ・比・立体図形など、中学受験でも重要となる単元が次々に登場し、「計算ができるだけ」では通用しなくなるためです。
しかし、安心してください。
5年生の算数が難しいのには理由があり、その理由に合った勉強をすれば十分に克服できます。
この記事では、中学受験専門の家庭教師として200名以上の子どもを指導してきた経験から、
・なぜ5年生の算数は難しいのか
・つまずきやすい単元
・成績を上げるための具体的な勉強法
について詳しく解説します。
なぜ5年生の算数は急に難しくなるのか?
理由は大きく3つあります。
理由① 計算中心から「考える算数」へ変わる
4年生までは、
・四則計算
・小数・分数
・基本図形
など、「計算方法」を覚えれば解ける問題が多くありました。
ところが5年生になると、「割合・速さ・平均・単位量あたり」など、「何を使えば解けるのか」を自分で考える問題が増えてきます。
つまり、「計算する力」よりも「考える力」が求められるようになるのです。
理由② 単元同士がつながっている
5年生では、「分数・小数」などが密接に関係しています。
例えば速さの問題でも、分数を同時に使うことがあります。
つまり、一つ苦手な単元があるだけで、その後の多くの単元にも影響してしまいます。
理由③ 文章問題が長くなる
5年生になると問題文が一気に長くなります。
例えば、「どの情報が必要なのか」「何を求めればいいのか」を整理する力が必要になります。
計算ミスではなく、問題の意味が理解できないという子も増えてきます。
5年生で特につまずきやすい単元
割合
最も苦手な子が多い単元です。
「○%」「○割」「何倍」がすべて同じ意味であることを理解できないまま進んでしまうケースが非常に多くあります。
割合は、「食塩水・売買損益」など今後の学習にも直結します。
速さ
速さは公式を覚えるだけでは解けません。
大切なのは
・何が変わるのか
・何が変わらないのか
を考えることです。
単位を見る習慣を身につけ、単位が理解できれば、「距離÷時間」という公式を暗記しなくても自然と考えられるようになります。
図形
面積や体積だけでなく、立体など空間認識が必要になります。
図を丁寧に描く習慣がない子ほど苦戦します。
成績が伸びる子と伸びない子の違い
伸びない子
伸びない子は、
・解説を見る
・わかったつもりになる
・次へ進む
という勉強をしています。
しかし、これでは本番では解けません。
伸びる子
一方で伸びる子は、まず自分で考えます。
わからなくても、
・図を書く
・条件を整理する
・式を立てる
など、自分なりに考えてから解説を見ます。
この積み重ねが思考力を育てます。
家庭でできる勉強法
① 4年生以前の復習をする
5年生の内容が難しいからといって、5年生だけ勉強しても改善しないことがあります。
例えば、割合が苦手なら、「分数・小数」「倍」まで戻ることが大切です。
② 解説を見る前に5分考える
すぐ答えを見る癖は思考力を育てません。
まずは5分だけでも考えましょう。
考えた時間そのものが学力になります。
③ 丸つけは1問ずつ
まとめて丸つけをすると、どこで間違えたのかわからなくなります。
1問解く
↓
すぐ丸つけ
↓
直す
この流れを徹底しましょう。
④ 「できる問題」を増やす
難問ばかり解く必要はありません。
まずは、確実に正解できる問題を増やすことが重要です。
特に中学受験では、基本問題を確実に取れる子ほど合格に近づきます。
まとめ
小学5年生の算数が難しいのは、
・計算中心から思考中心へ変わる
・単元同士が密接につながる
・文章問題が複雑になる
という理由があるからです。
だからこそ、難しい問題ばかり解くのではなく、
・前の学年に戻って復習する
・自分で考える時間を作る
・基本問題を確実に解けるようにする
ことが何より重要です。
5年生は、中学受験でも学校の勉強でも非常に大切な学年です。
この時期につまずきを解消できれば、6年生になってからの伸び方が大きく変わります。
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