「この問題はこうやって解くんだよ。」
塾や学校で解説を聞き、その場では「なるほど!」と思ったのに、翌日になると同じような問題が解けない…。
このような経験はありませんか?
実は、算数が苦手な子ほど、「問題の解き方を覚えよう」としてしまう傾向があります。
しかし、この勉強法では、一時的に問題が解けるようになっても、本当の意味で算数の力は身につきません。
今回は、なぜ「解き方を覚えるだけ」では成績が伸びないのか、そして本当に力がつく学習法について解説します。
「解き方」を覚える勉強には限界がある
算数には非常に多くの問題があります。
例えば「割合」だけでも、
・売買損益
・食塩水
・仕事算
など、少し条件が変わるだけで問題の見た目は大きく変わります。
もし一問ごとに「この問題はこの解き方」と覚えていたら、覚えなければならないパターンは無限に増えてしまいます。
つまり、「解き方の暗記」だけでは、新しい問題に対応できなくなるのです。
解き方を覚えたつもりでも、少し変わると解けなくなる
例えば、旅人算で「追いつく問題」を覚えたとします。
ところが、
・折り返す
・途中で速さが変わる
・円周上を動く
という条件が加わるだけで、「これ、どうやるんだっけ?」となってしまいます。
なぜなら、覚えていたのは”問題”であって、”考え方”ではないからです。
算数で本当に大切なのは「なぜその式になるのか」
算数には必ず理由があります。
例えば、「速さ=道のり÷時間」という公式も、ただ暗記するだけではなく、「1時間あたりにどれだけ進むかを表しているから」と理解していれば、公式を忘れても自分で考え直すことができます。
つまり、公式を覚えることよりも、その意味を理解することの方が何倍も重要なのです。
成績が伸びる子は「共通点」を見つけている
算数が得意な子は、新しい問題を見ると「これって前にやった○○と同じ考え方だ」と気づきます。
つまり、問題そのものではなく、「何が同じなのか」を考えているのです。
例えば、食塩水と売買損益一見まったく違う単元ですが、実は「全体の量は何か」「変わらない量は何か」という共通の考え方があります。
このような共通点が見えるようになると、新しい問題にも対応できるようになります。
「解説を読んで終わり」が一番危険
算数で最ももったいない勉強法は、解説を読んで「分かった気になる」ことです。
解説を読んでいると、「なるほど!」と思います。
しかし、それは人の考え方を理解しただけであり、自分で考えられるようになったわけではありません。
力がつく勉強法は「もう一度、自分だけで解く」こと
私が指導で必ず行っているのは、解説を閉じて、最初からもう一度解くことです。
ここで初めて、
・本当に理解できている部分
・まだ理解できていない部分
がはっきりします。
もし途中で止まってしまえば、理解したつもりだったことが分かります。
逆に最後まで自力で解ければ、その知識は自分のものになっています。
「答えを覚える」のではなく「考え方を再現する」
例えば、ある問題を解けるようになったとき、覚えるべきなのは答えではありません。
覚えるべきなのは、
・最初に何に注目したか
・なぜその図を書いたのか
・なぜその式を立てたのか
・…他の解き方ではなぜ難しいのか
という思考の流れです。
この流れを自分で再現できるようになると、少し条件が変わった問題にも対応できます。
まとめ
算数は、問題の解き方をたくさん暗記した人が勝つ教科ではありません。
大切なのは、
・なぜその解き方になるのか
・どの考え方を使えばよいのか
・他の問題との共通点は何か
を考えながら学習することです。
解説を読むことは悪いことではありません。
しかし、それはあくまでもスタートラインです。
本当に力がつくのは、解説を見ずに、自分一人で最後まで解けるようになったとき。
この積み重ねこそが、算数の成績を着実に伸ばしていく一番の近道なのです。
お子さまが「解き方を覚える勉強」になっていませんか?
「何度解説を読んでも、テストになると解けない…」
「類題ならできるのに、少し変わると手が止まってしまう…」
そんなお子さまは、勉強量が足りないのではなく、「勉強の仕方」に原因があるのかもしれません。
私は、算数が苦手なお子さまを専門に、「解き方の暗記」ではなく、「自分で考えて解ける力」を育てる指導を行っています。
一人ひとりのつまずきに合わせて、考え方の土台から丁寧に指導いたしますので、算数でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
